「グランドリオン」、「チキンナイフ」、「メギドファイア」、「アーティラート」に続く5本目となるオリジナルギター「グングニル(Gungnir)」が完成致しました。自分で作った手作りギターです。
まったくの独学の初めてのギター自作でしたが、先人たちの知恵を借りつつインターネット検索で得た知識を主力に製作しました。ネックとボディに継ぎ目は無く、なんとも珍しい一枚木からの繰り抜きギターです。製作記事は下記にまとめておきましたのでご興味ある方はどうぞ。
■製作記事目次
ギター自作その3「フレット溝切り・ナット切り出し・指板接着など」
ギター自作その5「ヘッドネック・ブリッジテールピース・ナット溝切りなど」
ギター自作その8「ピックガードやノブの製作・キャビティの座繰り」
木の節をそのまま活かしています。
塗装は古来より日本で愛される渋墨、べんがら、柿渋、朱墨のみを使用しています。
ピックガードは厚さ5mmのメイプル材です。
ヘッドは通常のギターよりも分厚くなっています。
「メギドファイア」と同じくGOTOH社のマグナムロックトラッドを搭載しました。ギア比1:21のものにしてありますので(普通は1:15や1:18等)、たくさん巻いてもなかなか弦が巻けません。つまり非常に細かいチューニングが可能となっております。
ネックの強度保持のためのボリュートは山盛りにしてみました。演奏性に影響しない個所なのでまだまだ盛れたかもしれません。
ネックは超極厚になっています。通常のレスポールよりも3割ほど分厚く、丸いです。
1ピース木材の繰り抜きギターですので接合はありません。サスティーンが凄いです。ヒールレス加工しているので最高ポジションまですんなり指が入ります。
天然の木の節。
フレットはステンレスジャンボフレット。ポジションマークは竹です。
テールピースはエボニー材削りだしです。
エンブレムはステンレス製。
スイッチのキャップはエボニー、フロントボリュームノブは松です。ボリュームのハイパスコンデンサ(280pF)もなんと自作です。
自作のピックアップはインドローズ板を使用。自分でコイルを巻いたお気に入りです。
ノブの数字の目盛りを逆に刻んでしまうという信じられないミスを犯していますが、そのままにしてあります。
周囲ではよく「スチームパンクっぽい」と称賛して頂きます。
以下、本機の主要な仕様です。
・ウォルナット一枚板繰り抜きギター
・塗装は渋墨、べんがら、柿渋、朱墨のみ
・指板はエボニー
・チタン製2wayトラスロッド
・ステンレスジャンボフレット
・SNカット(ヒールレス)
・フロントシングルP.U、リアハムP.U共に手作りピックアップ
・ペグはGOTOH社マグナムロックペグ(ギア比1:21)。
・ブリッジはメーカー不明のTune-O-matic。
・ナットはステンレス
・フロントP.UにはハイパスVol(280pF)、リア.P.Uはセレクター直結
・ストラップピンはDimazio社のCliplock
※その他詳しいスペックは製作記事にてどうぞ