2018年のサポート現場で7弦ギターが必要になり、ESPの林職人に相談しました。するとESP USA企画で日本生産となるE-IIというシリーズのTE-7という機種なら提供できるとの回答を頂きました。
こちらがそのE-II TE-7です(現在生産終了品)。当時の7弦ギターはどれもメタルやビジュアル系っぽいデザインが多く、僕はそのセンスに耐えられませんでした。しかしTE-7はテレキャスタータイプのデザインで、これなら!と思いご提供をお願いしました。
ですが本当は下記のE-II T-B7が欲しかったんです。ピックガードも付いていましたし、コントロールパネルもテレキャスと同じようなものが使われています。さらに27インチ(685.8mm)というロングスケールも非常に魅力的でした。しかしこの機種は在庫がないと言われてしまったのです。
そんな経緯でTE-7を入手しました。入手してすぐに、内部回路を下記のようないつも通りの構成に改造しました。
・トーン回路無し
・フロントピックアップボリュームのみ
・リアピックアップはボリューム無しの直結
また当初はアクティブピックアップの7弦仕様のEMGが搭載されていましたが、電池交換が面倒くさいのでPAFタイプの7弦用ピックアップを頂きましてそれに交換しました。
ピックガードは家に余っていたべっ甲柄の材で自分で作りました。よく見ると曲線や面取りが粗かったりします。ピックガードでギターの雰囲気は大きく変わりますよね。所有の他ギターにもビジュアル面を近づけています。
ESPが推すヘッドシェイプであり、契約上「グランドリオン2」にも採用されている形です。
ヘッドもネックもボディもパールのバインディングが巻かれていて高級志向を伺わせます。
自動でロックされるGOTOHのマグナムロックペグが搭載されていますが、結構使いづらいです。ペグ裏のダイヤルにより手動で言をロックするマグナムロック・トラッドの方が便利ですので、所有の他ギターは全てそのタイプになっています。
指板はローズウッドです。ローズ指板は色が茶色くてあまり好きではないのですが、このギターのおかげであまり気にならなくなりました。
7弦なのでネック幅は広いです。スケールは25.5インチ(647.7mm)と短いので弾きやすいです。しかしそのせいで7弦のピッチ(音程)がいつも気になります。
セットネックではなくスルーネックです。やはり高級志向のようです。
ヒールレスなのでハイポジションも弾きやすいです。と言いたいところですが、僕は7弦ギターで高音の方を弾く機会が滅多にありません。
無駄な穴は木材で穴埋めせずにボルトを取り付けて誤魔化しています。
ボディはアルダー材でネックはメイプル材です。このギターの主な長所と短所を下記にまとめてみました。
■長所
・7弦ギターなのにテレキャス系デザイン
・ジャンボフレット
・スルーネック
■短所
・あまり好みではないブラックパーツ
・ローズ指板
・3.9kgというやや重い重量
・25.5インチという7弦にしては短めのスケールによるピッチの不安定さ
2018年以来ヘヴィサウンド系の現場では非常に重宝してきましたが、2024年から導入のファンフレットギターによりこちらの出番は激減すると思い、慌てて備忘録的に記事を残した次第です。