オリジナルギター1 「グランドリオン」

2006年の3月に完成しましたオリジナルギター第1号であり、自分にとって1番大切なギター「グランドリオン(Grandleon)」です。ESP社のトップビルダー林宏樹氏による製作で、数々の一流ミュージシャンのギターを製作してきた氏に「アタリの1本」と言わせしめる銘器です。2013年に第2号「チキンナイフ」が完成するまでの7年間、サブギター等一切持たずこの1本だけで全ての音楽行為を乗り切りました。ステージとレコーディングを合わせれば優に年間100以上を数え、制作作業を含めれば300日以上は酷使してきと思います。

 

 

ステージで多用してきたのでベルトのバックルが当たる部分の塗装は全て剥がれてしまいました。

 

 

リアP.UはSeymour Duncan社のSeth Lover model™(SH-55b)、フロントP.UはDimazio社のTwang King Neck(DP172)です。様々なものを試したりもしましたが、結局この組み合わせは4本目のオリジナルギターまで変わらぬ布陣となります。磁力低下による出力低下のため、2013年にリアP.Uを新品に交換しています。

 

 

フレットはステンレス製のジャンボフレット。全く減らないので、製作以来一度もフレット交換をしたことがありません。

 

 

小さく「GiGS」という音楽雑誌のロゴが入っていますが、このギターの生い立ちに起因します。2005年の終わり頃、仲良くさせて頂いたGiGSの編集長に「オリジナルギター作りたいんですよね。だからESPに僕のオリジナルモデル作ってもらって、それを記事にしましょうよ!ね!ねっ!」と言って、どうにか作らせたのが本器です。雑誌の企画という体で製作が決まり、4か月間に渡りGiGS誌面に製作レポートが掲載されましたのでGiGSのロゴが入っているというわけです。ヘッドの形状デザインは自分で行いました。

 

 

製作時のペグはSperzel社のTrimlockでしたが、摩耗でロックが弱くなってきたので数年前にGOTOH社のマグナムロックトラッドに交換してあります。当初ブラス材だったナットも、摩耗が原因でチューニングが不安定になったため2011年頃にニッケルシルバー材のものに交換してあります。

 

 

ネックには多数の打痕がありますが、この感触が弾きやすさにつながっています。

 

 

ステージ上では鋲ベルトを装着していることが多いので、その鋲でガリガリと削られたボディバック。

 

 

本サイトのロゴと同じもの。経年によるクラック(割れ)がとてもイイ感じです。

 

 

こちらは製作時の仕様書。フロントP.Uは当初Seymour Duncan社のSTR-2でしたが、音がモコモコしていたのでDP172に変更しました。基本的には本器製作以前のメインギターであったレスポールカスタムの使用感・操作性を踏襲しており、テレキャスターシェイプでありながらセットネック、ネック仕込み角・ヘッド角度あり、メイプルトップ、マホガニーバックになっています。テレキャスターの形をしたレスポールであるといっても過言ではありません。

 

※ちなみに後年に興味本位で一般客を装い同オーダーシートでオリジナルギター製作を見積もって頂いたところ、ESP某店舗では98万円(税抜)という金額を伝えられました。

 

 

以下、本機の主要な仕様です。これらの仕様はその後のオリジナルギターとほぼ共通です。

 

・セットネック(マホガニー)

・指板はエボニー

・ホイールタイプトラスロッド

・ネックにはカーボンサポートロッド

・ステンレスジャンボフレット

・マホガニーバック、メイプルトップ

・ヘッドにはレスポールと同様の角度あり
・ネックとヘッドの間にボリュート加工
・セットネック箇所はSNカット(ヒールレス)
・フロントP.UはDP172、リアP.UはSH55b
・ペグはGOTOH  MG-Tロックペグ。
・ブリッジはTune-O-matic、サドルはグラフテック。
・ナットはニッケルシルバー

・フロントP.UにはハイパスVol(100pF)、リア.P.Uはトグルスイッチ直結

・ストラップピンはDimazio社のCliplock

・全重量3.25kg