1997年製Gibson Les Paul Studio

恐らく中学3年生でギターを始めたような気がするのですが、最初はエレキを持っていなかったのでクラシックギターで練習していたり、途中でFコードで挫折して空白期間があったり、自分のギター歴のスタート地点は非常に曖昧になっています。初めてのエレキギターは、ガキなりに悪事を働いて得た汚い金で購入した楽器屋の入門セットのギター(多分3万円くらい)でしたが、しばらくして引っ越し屋のアルバイトをしてお金を貯め、楽器屋で傷物セールで89800円(多分通常は128000円くらい)で売られていた新品のレスポールスタジオLes Paul Studioを買いました。これが自分にとって初めての「マトモなギター」です。

 

 

世界で最も有名なエレキギターの1つであるGibson Les Paul Model。圧倒的人気を誇るLes Paul Standardを基本として、豪華版や廉価版など数々のバリエーションがあります。Les Paul Customは、その名の通りカスタムショップで製造される最高級グレードのシリーズ。材料も最高級の物を使い、その他の装飾類も豪華になっています。このギターがそれにあたりますね。素材にこだわっているだけあって音も最高級ですが、正直誰もが聴き分けられるほど音に違いがあるとは言い切れません。

 

逆に廉価版の中のLes Paul Studioというシリーズが本器です。まさにステージではなく「スタジオ」での使用を目的とし、華美な装飾などを排除してシンプルに作られたシリーズ。もちろんグレードは違えど使用している材や造りなどはLes Paulモデルと同じですので、Les Paul Customと同じく音に大きな差はありません。発売された1983年当初は、あのレスポールモデルがお手軽価格で買える廉価版という位置づけでしたが、現在では独立した人気を誇っています。

 

 

 

何故かトラスロッドカバーはLes Paul Customのものに変更されています。

 

 

ペグはSperzelのTrimlock。ヘッド裏にシリアルナンバーがありますが、度重なるネック折れによる塗装補修でかろうじて読める程度です。

 

 

多分3回ネック折ってます。

 

 

ストラップピンの穴を開けた跡や、それを竹串なんかで塞いだ跡、などなど傷だらけです。

 

 

このギターをメインに使用していたのは、高校時代から4、5年だと思うのですが、その頃はステージに立つたびに右手が血だらけになっていたので未だに血痕が付着しています。

 

 

度重なるコントロール部改造で色々穴が開いており、それらをボルトなどで塞いでいます。接着剤が垂れて固まった跡なども汚いです。

 

 

当初は全てゴールドパーツだったのですが、それが気に入らず1つずつシルバーパーツに替えるのが楽しみでした。購入時より残っているのは木部だけで、少しずつ改造を重ねていくうちに恐らく全てのパーツが非オリジナルになりました。

 

 

・セットネック

・ボディはメイプルトップ、マホガニーバック

・指板はエボニー

・ジャンボフレットに交換
・フロントP.Uはシングルコイル(詳細不明)、リアP.UはのSeth Lover model™(SH-55b)
・ブリッジはTune-O-matic、サドルはグラフテック。

・フロントP.UにはハイパスVol(100pF)、リア.P.Uはトグルスイッチ直結

・ストラップピンはDimazio社のCliplock

 

 

ヘッド裏のシリアルナンバーですが、どうにかうっすらと9?057397と読めます。

 

Gibson社のシリアルナンバー判別方法によると下記のような読み方になります。

9?057397

赤い部分が西暦末尾2桁になり、緑色の部分が日付、青い部分が工場識別コードと何本目に生産されたかを表しているそうな。

※こちら参照

 

アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビルの工場で1997年に製造されたものであることがわかります。日付は読み取れないので不明です。

 

 

購入当時付属していたハードケース内のピンク色のファーの色が、白いボディに色移りしてしまっていたので傷物で安く売られていました。店頭で見つけてすぐにお金を取りに行って買ったような気がします。確か渋谷のイケベ楽器。ものすごく弾きやすく、音も良いのですが、オリジナルギターが増えた今ではクローゼットの奥底で眠っております。海外公演の時など、ギター紛失や破損が怖いのでこいつを持っていったりしていました。