2018年7月ステージ機材セッティング

 

声優ユニット「イヤホンズ」のツアーバックバンドのギター兼バンマスを担当しておりまして、その際の機材環境を備忘録として記録しようと思います。今回イヤホンズはデビュー3周年を記念して東名阪ツアーを敢行し、そのバックバンドを「月蝕會議」が担当させて頂きました。写真は2018年7月7日の豊洲PITでのツアー最終公演のものになります。

 

 

ギターは左からメインの「アーティラート」、サブの「メギドファイア」、そして1曲だけ必要になった7弦ギターはESP製の「E-II TE-7 BLK」です。E-IIは、頂いてすぐにサーキット回路を自分好みに改造し、ピックガードも自作で取り付けております。サブギターはトラブルがあった際の予備ですので、結果的には1度も弾くことなく終わりました。

 

 

久しぶりにエフェクトボードを組みまして、演目に必要なセッティングを構築しました。配線はソルダーレスケーブルの先駆者Geoge L’sの155ですが、ソルダーレスケーブルはその接点面積が狭いので法則通り抵抗値が高く(面積の小ささに反比例して抵抗値が高くなります)、本当はあまり使いたくないのですが便利さには勝てません。同じ長さで普通のパッチケーブルとソルダーレスケーブルの抵抗値を実測して比較してみると、その抵抗値の高さは明白ですので是非試してみて下さい。

 

 

黄色枠・・・クランチチャンネル

KarDiaN CHC13(クロロホルム)

CHC13を1台繋いだのみのチャンネルです。丁度良い歪み量のオーバードライブサウンドですが、次のドライブチャンネルと差別化するためにクランチと書いてあります。

 

ピンク枠・・・ドライブチャンネル

KLON Centaur自作コピーペダル

過剰プレミアで有名なケンタウルス。使ったことが無いのでどんなものかと思って製作したコピー機です。十分に歪んでパワーコードの刻みが心地よいチャンネルです。

 

青枠・・・ディストーションチャンネル

OVALTONE 34-Xtreme / RevoL effects Glorious Delay

ザクザク歪んだディストーションサウンドが必要だったので、万能な34-Xtremeで音を作っています。更にソロにも使えるチャンネルとしてディレイペダルが必要になったのですが、スペースの都合上小さいペダルしか入りません。そこでAmazonで探してみると3000円程度の小さいディレイを見つけました。聴いた感じではBBD素子系の一般的なディレイ回路ですので、数万円で同じような代物もある中でとてもコストパフォーマンスが良いです。中身は普遍的な機種と同一でしょうからこれで十分です。

 

緑枠・・・ワーミーチャンネル

DigiTech Whammy 5th Gen / DigiTech FreqOut

特殊な音を出すためのチャンネルです。ワーミーでぐちゃぐちゃなソロを弾く時や、FreqOutを使ってフィードバックを出すときに使います。ワーミーは初代WH-1を持っているのですが、どうも使い勝手が悪いので現行の最新モデル(第5世代)を買いました。共にデジタル機種ですので同一パワーサプライを経由したデジタルノイズが他ペダルに乗り非常に厄介でしたね。アンプ側のゲインを下げることで目立たなくなりましたが、次回からはパワーサプライの内部をアイソレーションすることで解決したいです。

 

■その他

右上のチューナーは自分で赤く塗ったKORG Pitch Black、ボリュームペダルは古いERNIEBALL 6166で、ジャック穴の位置を改造し、スプレーで「MASTER」と書いています。このボリュームペダルがボードの最終段ですので、まさにマスターボリュームとして使っています。パワーサプライはこのボードの為に製作したこちらの記事の物。スイッチャーはOneControlのChamaeleo Tail Loop。MKIIになる前のもので既に闇に葬られた4チャンネル+チューナーアウトの絶版モデルです。

 

 

アンプ周りは、上からUniversal Audio OX amp top、イヤモニシステムとしてミキサーのRX1602 EURORACK PROSHURE PSM300、下が手作りアンプヘッドのBlackend GA-100です。OXはライブ録音用にラインアウトでレコーディング入力に送るために置いています。他の音との「かぶり」の無いギターサウンドを録音するためですね。

 

 

スピーカーキャビネットは、壊れた古いマーシャル1960Aの木枠にCelestion Vintage30を4発搭載し、知り合いの職人様にトーレックス(赤い部分)やグリル(茶色い部分)、そしてパイピング(白いふちどり)を施してもらったものです。

 

 

今回のツアーでは1曲だけキーボードも弾いていました。今まで弾いたことも無く楽譜も読めないので、鍵盤に目印のシールを貼り、人差し指だけで弾きました。

 

 

ホイッスルを吹く曲があったので、自分で赤く色を塗ったマイクaudio-technica AE4100にテープでくっつけております。

 

さてここからは余談。ボード製作時に残っていた写真です。最初の仮組はこんな感じでした。

 

 

安物のエフェクトボードですので、エフェクターを外した際に一緒に床面のクロスが剥がれ、今ではなかなかエフェクターが固定できません。

 

 

数百円で壁紙用の糊を買いました。これで補修できる気がします。

 

 

100円ショップのハケで糊を塗って無事に治りました。

 

 

こちらはチューナーを塗装した際の写真です。黒のままですと、ボード右上に空白があるように見えましたので、赤く塗らなくてはいけないという義務感が沸き起こりました。

 

 

ボリュームペダルの天面も殺風景だったので、A4用紙を切り抜いて型紙を作成。

 

 

スプレーを噴いて良い感じに文字が書けました。踏みながら使用するうちに少しずつ剥がれてしまうかと思われます。

 

 

アウトプットジャックの位置が使いづらかったので、反対側の側面にジャックを増設しました。ケースが肉厚なのでネジ部の長いロングリードジャックでないと取り付けできません。無駄に純銀線で配線する事で自己満足度を高めます。

 

 

シルクスクリーン印刷が面倒だったのでサインペンで「OUT2」と書きました。